新 トンボ歳時記
No.453. 春の兵庫県北部のトンボたち.2014.4.27.

今日は,天気予報では曇りの予報でしたが,何のことはなく,一日中しっかりと晴れてくれました.次の29日の昭和の日はどうやら雨模様ですので,この時期あまり出かけたことのない兵庫県の北部へ,トンボの出現状況を見に行ってきました.

まず最初は,サラサヤンマの羽化を探しに行きました.でも,サラサヤンマは影も形もなく,出会ったのはハラビロトンボだけでした.数頭が湿地を飛んでいました.湿地は干上がっていたのですが,彼らは結構干上がりには強いようです.

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次に場所を変えて,コサナエの羽化を探しに行くことにしました.こちらも影も形もありませんでした.近くの流れでは,アサヒナカワトンボが早くも腹部を白くさせ始めていました.ニホンカワトンボもいましたがこちらはまだ羽化して間もないという感じでした.

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ここではシオヤトンボがもう繁殖活動を開始していました.まだ腹部が完全に粉を吹いていないようなオスがメスを捕まえて交尾していました.もっとも,大部分のオスは立派に成熟していました.この時期にこの状態ということは4月の中旬くらいには羽化しているように思われます.が,そんな中,まだ羽化しているシオヤトンボもいましたけれど...

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今日の最後は,ムカシトンボの羽化を探しに行くことにしました.標高が高いのでこの時期くらいかと思って出かけましたが,なんと,もうすでに羽化を終えていたようでした.羽化殻を5つ見つけました.いずれも流れからは15m位離れたところで,多くは,木の根元の,地面すれすれのところについていました.

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兵庫県の北部は春が遅いかと思いきや,南部よりうんと早くトンボたちが活動しているような感じでした.




 まだ4月の下旬ですが,もはやシオヤトンボは繁殖活動をしています.ほかのトンボが出てくる前に,我が物顔で湿地を占有して産卵・縄張り活動をしています.
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