昨日の朝までの天気予報では,今日は晴ということでしたが,昨夕から予報が変わり,ほぼ一日曇ということになりました.実際,時々薄日が射す程度で,どんよりとした曇り空でした.先週末は台風が来て,観察をやめにしましたので,今日は多少の曇天でも出かけることにしました.

この2週間ほどで季節は一気に進み,もう半袖では寒いくらいになりました.No.398の高原へは半袖で行ったのですが,今日は平地でも長袖を着用するくらいです.気温が低くて日が射さないというのは,秋のトンボにとっては最悪のコンディションです.観察地の近くにはいくつかため池がありますがほとんどトンボは飛ばず,周辺の林の陰にアカトンボたちは休息していました.

今日は繁殖活動は望めないと思いましたので,止まっているトンボをできるだけ種類数多く探そうと考えました.しかし,アカトンボはいるものの,本当に数が少ないのには驚かされます.こういった感じの田園地帯なら,ノシメトンボやナツアカネはそこそこ止まっているはずなのに,一生懸命探さないと見つかりません.

まあこんな心細い探索でしたが,収穫は,オオキトンボが出てきていたこと,マイコアカネが見つかったことです.最近はマイコアカネの数も少なくなりました.マイコアカネは平地のヨシなどが茂る,岸部が浅いため池に見いだされます.過去の生息地を毎秋訪れていますが,ほとんどの池で姿を消しています.

さて,場所を移動し,サイトBに寄ってみました.キトンボがひょっとしたら見られるかもしれない,ということです.先日の台風のせいか,水は増えていましたが,まだ周囲を歩くことはできます.着いたら,曇天にもかかわらず,マユタテアカネが産卵をしていました.

ナニワトンボやリスアカネは姿を隠しているようで,オスさえ全く見つけることができませんでした.そんな時,水面をホバリングするトンボを見つけました.なんと,キトンボです.まあ,10月の上旬ですから,もうキトンボが水面を飛んでいてもおかしくはありません.でも2週間前くらい暑ければちょっと考えられなかったでしょうね.これも一気に秋が来た証拠といえましょう.少しすると,池の中程で,連結態になったキトンボを見ました.産卵をするようです.少し待つと,2ペアが産卵に訪れました.オスはまだ若々しく,体色も背中の部分だけが赤く,全体的にオレンジっぽい色をしています.

キトンボは,秋の最後を飾るアカトンボというイメージが強く,彼らの産卵活動を見てしまうと,もうアカトンボのシーズンが終わりに近いと勘違いしそうです.今年はまだ5種類のアカトンボ(ネキトンボ,リスアカネ,ナニワトンボ,マユタテアカネ,コノシメトンボ)の産卵しか見ていないのに,...

キトンボが産卵していると,だんだんと空が暗くなってきました.11月下旬くらいだと日が射さないと産卵しないのに,この時期では曇天でも産卵をするのですね.やはり気温=体温の関係でしょうか.

ということで,今日はここで観察を終えることにしました.

ツールバーへスキップ ログアウト