トンボノート
No.672. 春のトンボの羽化はまだ,オツネンが産卵.2019.4.6.

4月に入ってから寒い日が続きました.今日は比較的暖かくなりそうな予報で,シオヤトンボやタベサナエなどが羽化していないか見に行ってきました.結論から言うと,まだ羽化個体を見ることができませんでした.去年は4月1日にサクラが満開になっていて,4月3日にはシオヤトンボが飛ぶ姿を見ました.サクラも,場所によっては満開ですが,私のトンボ観察地周辺では,まだ4部咲きから8部咲きといった状態でした.足下には春の草花が咲き始めていました.

▲左上:満開に近いサクラ,右上:カタクリ,左下:ツクシ,右下:ホトケノザ
▲左上:カンサイタンポポ,右上:ヒメオドリコソウ,左下:スミレの一種,右下:オオイヌノフグリ

春のトンボの羽化がまだのようなので,先日見たオツネントンボの活動を見に行くことにしました.いました.3ペアが産卵活動を行っていました.

▲水辺で産卵活動をするオツネントンボのペア
▲メスはオスの力でぶらさがっている.

今日のオツネントンボはとても敏捷で,なかなか近寄らせてくれません.2,3歩動くと,産卵をやめてさっと飛び去ってしまいます.しかも,ちょっと移動するというのではなく,水面の上を向こうの方に飛んでいくのです.最近動体視力が落ちてきて,こうなるとたいがい見失ってしまいます.なんとか記録だけでも,ということで,2回ほど撮影をしましたが,あまりいい写真にはなりませんでした.

▲これくらいの距離で,2,3歩近づくと,飛び去ってしまうのだ.
▲なんとか近寄って,記録できた産卵ペア.

今日は予報より雲が多い感じで,霞というか黄砂というか,太陽の力も弱められて,あまりいい条件ではありませんでした.このあとの寒の戻りが終わったら,今度は兵庫県の北へ行ってみることにしましょう.