新 トンボ歳時記
No.509. とにかくアカトンボを探しに.2015.11.1

今年は本当にアカトンボに出会えていないので,今日は,サイクリングついでに,いつもアカトンボが憩っている水田地帯の谷へ出かけてみました.もうアカトンボたちもボロボロで末期の状態でしたが,キトンボ,ナツアカネ,リスアカネ,ヒメアカネなどが地面に止まっていました.まだ午前10:00過ぎで,棒の先よりは輻射熱によって暖められた地面を好んでいるようでした.

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もう一つ,サナエトンボのたくさんいた谷へ行ってみると,アキアカネも複数見られました.兵庫県南部にも少数ですが姿を見せていますね.

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アカトンボたちの状況を見ていると,いつも遅くまでいるキトンボ,ナツアカネ,アキアカネ以外は老熟しているといった感じに見えました.やはり今年は,気温の低下のせいか,出現が早かったのかもしれませんね.最後に,先日,やはりサイクリングでついでに見に行ったオオキトンボのビデオを紹介しておきます.絶滅危惧種のオオキトンボだけが元気に飛ぶ池です.何か変な感じです.



 今日のビデオではありませんが,先日,今日と同じようにサイクリングついでに観察に行ったオオキトンボです.2つの池を訪れましたが,どちらも,「ほとんど」オオキトンボだけでした.2つ目の池では,キトンボが1頭だけやって来,タイリクアカネが近くの道路上に止まっていました.でも絶滅危惧T類のオオキトンボだけがいて,他の普通のアカトンボほとんどがいないというのは,何か納得がいかない感じがします.2つ目の池では,岸辺に泥の部分がないためか,打水産卵をしていました.