今日は前線が北上して,南から湿って空気が入り込んで,南の方ほど曇るそう...,ということで,朝はゆっくりと起き,ゆったりとした気持ちで,兵庫県北部へモートンイトトンボとヒヌマイトトンボの産卵などを観察に出かけました.

◆◆◆ モートンイトトンボから ・・・・・・・・・・

まずはモートンイトトンボの産卵から観察を始めました.でもモートンイトトンボの姿は全くありません.前回来たときにはたくさんいたのに.不思議な気分です.そこでキイロサナエがどうなっているかを見にいきました.

キイロサナエはいなくて,代わりにヤマサナエのオスが,まだ頑張っていました.明るい池や川は,この時期の昼間は季節の変わり目のため,あまりパッとしてトンボは出てきていませんでした.池の方に行ってみると,シオカラトンボが交尾していました.シオカラトンボはいつもパスしてしまうので,今回はきちんと記録しました.

シオカラトンボを見たとき,緑色のイトトンボが産卵しているのを見てはっとしましたが,何のことはなくアジアイトトンボでした.それ以外には,キイトトンボがたくさんいて,交尾,産卵を行っていました.

◆◆◆ ヒヌマイトトンボ ・・・・・・・・・・

ここはもう一つパッとしなかったので,ヒヌマイトトンボを見に行くことにしました.14:00を過ぎたところで,多分ちょうどいい頃だろうと勝手に思っていました.しかしながら,産卵しそうな成熟メスはしきりに摂食活動をしているだけで,まったく産卵する気配がありません.時間が違ったのかな... たかがイトトンボですが,生態はきちんと把握しておかないといい記録は取れませんね.でもヒヌマイトトンボのメスの色は独特で,渋みがあります.未熟な橙色からオリーブ色の成熟メスに変わる途中の茶色が何ともいえず渋いです.そういえばモートンイトトンボの時も同じようなことを書いていました.モートンイトトンボ属はいずれもそういう渋みがあるイトトンボということになります,もちろん私の主観ですが.

ここでも,緑色のトンボが産卵していましたが,やはりアジアイトトンボでした.悔しいので,きちんと記録を残しておくことにしました.

モートンイトトンボ,ヒヌマイトトンボと,イトトンボの産卵のダブル失敗でした.数が多いイトトンボくらいという軽い気持ちでは本当にだめですね.さて,今日は出てくるのが遅かったので,ネアカヨシヤンマの幼虫が採れた湿地で黄昏飛翔を見ることにしました.うまくいけばネアカヨシヤンマに出会えるかもしれません.

◆◆◆ 黄昏飛翔 ・・・・・・・・・・

現地に着くと,湿地の上では,ギンヤンマがパトロールしていました.しばらく待って,18:00過ぎから上空をトンボが飛び始めました.オオヤマトンボです.

まだ空は明るく,黄昏時という感じではありません.18:20ころになるとヤブヤンマが飛び始めました.はじめは1頭だけだったのが,少しずつ数が増えていきました.湿地の上では,ウスバキトンボやコシアキトンボも,超低空で活発に摂食をするようになりました.いよいよ黄昏飛翔の始まりという感じです.

ヤブヤンマの数が少し増えたとき,体型がネアカヨシヤンマに近いトンボが混じり始めました.もうだいぶん暗くなってきて,経験的な勘ではネアカヨシヤンマに間違いないと思うのですが,今回は記録は正確に取りたいと考えていましたので,捕獲することを決心しました.もう標本はいらないので,確認したら逃がすことにしました.今日は風が強いせいか,トンボは結構低い位置を飛ぶので,網が届きそうです.何回か空振りしました.腕が落ちているのを痛感しながら,これはと思う個体をゲットしましたところ,間違いなくネアカヨシヤンマでした.

ネアカヨシヤンマの幼虫が見つかった湿地は,前に来たとき完全に干上がっていましたのでだめかと思いましたが,少数は生きのびた個体があったようです.それとも,別の場所で羽化したのかもしれませんね.いずれにしても,兵庫県下では久しぶりの成虫の確認でした.ついでにヤブヤンマも捕獲して,証拠写真を撮っておきました.

さて,確実にネアカヨシヤンマが混じっていることが分かりましたので,あとは,何とか,黄昏飛翔をしている姿をカメラに収めようと頑張ることにしました.暗いのでピントもなかなか合わせにくいし,ネアカヨシヤンマと分かる写真を撮るためストロボを使いました.何十何百(これは少し大げさか...)とシャッターを切りましたところ,ほんの数枚だけ,ネアカヨシヤンマと分かる写真が撮れました.

ここはマルタンヤンマがほとんど飛ばないところです.1頭だけメスが飛んだだけでした.あとはギンヤンマです.ギンヤンマは明るいうちの湿地の上のパトロール飛翔から,自然と黄昏飛翔に混じっていくという感じでした.まあしかし,オオヤマトンボ,ギンヤンマ,マルタンヤンマ,ネアカヨシヤンマ,ヤブヤンマと,黄昏飛翔のメニューは一通りそろっていましたね.数はあまり多くはなかったですが,楽しい黄昏飛翔のひとときでした.

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