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オツネントンボ活動開始 /2011.4.5., p.m.

先週末が仕事で休みなしだったので,今日は振替休日を取って,トンボ観察に出かけました.朝から快晴で気温もどんどん上がり,暖かい春の日です.道路の気温表示は16℃を示していました.が,まだ4月の初め,あまり期待もせずに,定点の小野市の池に出かけました.時刻は12時過ぎから,2時間ほどの観察でした.

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▲観察の池.カンサイタンポポが咲いていた.もう一つの花は何だろう?

現地について,池面をそれとなく眺めていると,褐色のイトトンボが水面を横切りました.止まったら腹部を上下に振り動かし,オツネントンボかホソミオツネントンボの未熟らしいトンボです.

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▲今年初めて見た成虫.オツネントンボかホソミオツネントンボか....

岸近くに来ないかとしばらく待っていました.すると,別のトンボが近くを飛び,スクランブルしました.複数いることが分かり,早速ウェーダーに履きかえ,池に入りました.

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▲オツネントンボ♂.眼付近にまだ青みがなく完全に成熟していないような感じだ.

近づいて観察すると,オツネントンボでした.結構たくさんいたので,寄りやすい個体を選んで接近して撮影することができました.全部で10頭前後は飛んでいたと思います.そんな中で,タンデムのペアを見つけました.このペア,最初は逃げ回るので,なかなか写真に収めることができませんでしたが,産卵を初めると,物怖じせずに続けはじめました.十分時間をかけて観察ができました.

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▲産卵するペア.

抽水植物であるヨシやガマの葉・茎は,写真のように冬の間に枯れて倒れます.これが実はこの水面の位置に産卵する早春のトンボの産卵基質になるのですね.抽水植物とトンボ群集の豊かさに関連があるというのは,自身のため池調査である程度実証されています.植物内産卵するトンボのうち,水面より上,水面の位置,いずれの位置に産卵するトンボも,抽水植物は産卵基質になり得るのです.

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▲産卵するペア.他のオスが近づくと,オスは翅をふるわせて立ち上がった(中右).

さて,タンデムになっていたのは2ペアではなかったかと思いますが,同時に2ペアを見ていないので,1ペアの可能性もあります.

オツネントンボ,いやすべてのトンボを含めても,4月5日の水域での活動や産卵行動というのは,私にとっては,兵庫県では最も早い記録になりました.いよいよ2011年も,トンボシーズン幕開けといったところです.これからまた忙しくなりそうです.