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ホンサナエは見つからず /2010.5.15., p.m.

午後からは,三田市の昔のホンサナエの産地へもう一度行ってみました.しかし川の水は濁り,トンボは,ニホンカワトンボが通り過ぎたのと,川とは関係ないトラフトンボが通り過ぎただけでした.以前はクロイトトンボぐらいは川の畔にいたものでしたが,それも全くいません.この産地は非常に荒れているといった感じでした.


さて,三田市へ移動の途中,加東市を通っているとき,ムカシヤンマが地面に止まっていて,車に驚いて飛び立つのを見ました.思わず降りて周辺を探しましたが,もう後の祭りです.でも横にきれいな川があったので少し入ってみることにしました.

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▲加東市にある観察地の川.

川は底が岩盤で,あまりトンボには適していませんでしたが,ニホンカワトンボとタベサナエがいました.

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▲上・中左:ニホンカワトンボのオス,中右・下:タベサナエのオス.


そして,三田市の帰りに,三木市の,去年クロスジギンヤンマの産卵を見た池に寄りました.クロスジギンヤンマのメスは池に入ったのですが,オスに追われて逃げ出してしまいました.いまいましいオスです.

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▲帰りに寄った三木市の池.アオミドロがびっしりと繁茂している.

この池では.ショウジョウトンボ,シオカラトンボなどのテネラルな個体が池のまわりにいました.そしてクロイトトンボに混じってこれもテネラルなムスジイトトンボがたくさんいました.ムスジイトトンボというと,海岸近くの大きな池にいる感じがするのですが,海岸から遠い三木市のこんな丘陵地の池でもたくさん羽化するのですね.

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▲テネラルなムスジイトトンボ.上:メス,下:オス.

ムスジイトトンボときてはっとしたのが,クロイトトンボ属の幼虫のことです.昨年から,クロイトトンボ,オオイトトンボ,セスジイトトンボの幼虫をゲットしてきているので,ここで,ムスジイトトンボもゲットできるかもしれないということを思いつき,幼虫採集をしました.1頭だけムスジイトトンボらしい幼虫を採ることができました.

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▲この池で採れた幼虫たち.
 上:ムスジイトトンボらしい幼虫.中:キイトトンボ,下:ギンヤンマ.

ムスジイトトンボの幼虫は,クロイトトンボ属の幼虫の中では,尾鰓が一番円く,幅も広いのです.典型的な形態のものを採集しました.また羽化させるのが楽しみです.翅芽が膨らんでいますから,2,3日で羽化するでしょう.そうすれば確認できます.

他には,キイトトンボ,クロイトトンボ(らしい),ギンヤンマ,ショウジョウトンボ,チョウトンボ,それにアカネ属の幼虫の小さなものが入りました.またアオイトトンボ属の幼虫も小さなものが入りました.いろいろ水の中もにぎやかになり始めているようです.

というところで曇っても来ましたので,自宅に引き返しました.