トンボノート
No.835. ムカシトンボを見に行ったが… 2022.5.19.

一昨日の午後あたりから天気が回復し,昨日も晴れ,今日は三日目の晴れの日です.こういう晴れの日が続いたときは,あまり繁殖活動が活発にならないのですが,明日からはまた下り坂になりそうなので,先日の続きで,ムカシトンボを見に行きました.

着いたとき,まず,産卵痕を探しました.それはすぐに見つかりました.写真を撮るにはちょうど都合のよいところに生えている蕗があって,ここに来ればいいと前回思っていたところなのですが,そこにびっしりと付いていました.他にも付いているところがあって,おそらく昨日一昨日の二日の間に一気に産卵に来たのでしょう.


▲いろいろなところに付いていた産卵痕.

ちょっといやな感じです.今日は産卵意欲のあるメスがもういないかも…,まあ,仕事の関係で来れなかったので仕方がありません,待つことにしました.9:30ごろにまずオスが飛びました.しかしメスを探すような飛び方ではありません.9:40ごろ,続いてメスが入りました.すぐ近くに止まったのですが,草陰になっていてカメラを向けることが非常に難しい位置です.案の定,ガサゴソやっていたら,すぐに逃げてしまいました.写真は1,2枚しか撮れませんでした.


▲ムカシトンボの産卵.

なんと,4時間ぐらい粘りましたが,今日はこれだけでした.オスが2回くらい飛びました.しかし探雌飛翔という感じではありません.晴れて気温も高いのですが,最初のいやな予感が当たりました.写真のムカシトンボの複眼が透き通っています.もう活動期も後半のようです.一昨日と昨日がピークだったのかもしれません.今年はタイミングが外れたかな…

ヒラサナエに転進しました.


▲ヒラサナエの交尾.

ヒラサナエもまだ若い感じです.今日処女飛行に飛び立った個体も見ました.ムカシトンボを待つ間も,クロサナエやヒメクロサナエが飛びましたけれども,これも,繁殖活動の飛び方ではなくビュンビュン行ったり来たりするだけでした.今年のこの山は春が遅かったのかもしれません.もう少し時間をおいてまた来ることにしましょう.