トンボノート
No.669. トンボの生き残り調査(8) キトンボ.2019.1.11.

今日は晴れの予報.キトンボの生き残り調査に出かけてきました.11:12に現地に入りました.空は薄雲もなく,太陽が地面を照らしています.ちぎれ雲が浮かんでいるので,時々日は陰るものの,短時間でまた日が射すような状況です.キトンボは,オスが2頭いました.残念ながらメスの姿を見ることがなく,産卵は観察できませんでした.

▲1頭目のオス.左後翅の後縁に破れがある.
▲2頭目のオス.左後翅後縁には破れがなく左前翅後縁に破れがある.

オスは時々水際を飛んだりして,メスを探すような行動を取りましたが,概して時々移動しながら飛ぶ程度でした.一昨日から昨日にかけての,この冬一番の寒気,多分ここは氷点下になったと思いますが,元気に生き残っていました.12時を過ぎると,オスの姿がパタッと見られなくなりました.太陽は暖かく照り付け,ぽかぽか陽気です.12:30まで待ちましたが,オスは現れませんでした.その後,曇ってきたので今日の観察はこれで終えました.いくら晴れて暖かくても,午後にいなくなるというのが面白いと思いました.だいたい産卵活動は12時ころですから,オスも体内時計でその辺を感じているのかもしれません.

▲今年はあちこちで枯れ葉が落ちない.縁に鋸歯があるのでこれは葉が落ちないヤマコウバシではない.

今年の冬は,今のところ強風が吹くような悪天候がなく,あちこちで枯れ葉がついたままのドングリの木が目立ちます.気温が低下しているだけで,キトンボはこれには結構強いようです.まだまだ今シーズンの観察は終わることができません.次回はよく晴れた日の,11:00〜12:00をねらう必要があるようです.なお,1月11日のキトンボ目撃は,自己記録更新になりました.