デジタルトンボ図鑑
コフキトンボ Deielia phaon (Selys, 1883)
コフキトンボ:♂,兵庫県たつの市.♀,兵庫県たつの市
♂,2001.6.30.(左),♀,2001.6.30.(右)./ スケール:1.0cm. 155% on 150ppi.

老熟♂,兵庫県加東市
成熟♂.2006.9.1. / スケール:1.0cm. 155% on 150ppi.
<分類学的位置>
 トンボ目 Order Odonata
 トンボ科 Family Libellulidae
 コフキトンボ属 Genus Deielia

<分布> 
 北海道・本州・四国・九州,および三宅島,壱岐,五島列島福江島,種子島,トカラ列島中之島,沖永良部島,沖縄本島,久米島などに分布する.海外では,朝鮮半島,中国,台湾,ロシアに分布する.

<特記事項>
 一見するとシオカラトンボ属と見間違えるかもしれないが,胸側の複雑な黒条斑を比較すれば区別できるであろう.本種は♀も青白い粉を吹く.翅の基部には褐色の部分がない.♀の尾毛が下に曲がっている.♂♀とも,羽化直後には粉は吹いていないものの,未熟なときからうっすらと腹部に粉を吹く.未熟なうちは♂と♀が混ざった状態で群れを形成し生活していることが多い.♂は成熟すると複眼が黒くなり,腹部にシミのような黒色斑が出て,縄張りを持つようになる.♀には,体に粉を吹かず,翅の基部から前縁部に沿って橙色の部分が広がり,さらに褐色のバンドが翅の縁紋のすぐ内側あたりに現れる個体がある(帯トンボ型メスの写真).池で見かけるときは,枝の先や茎の中程の部分に,体を水平にして止まっていることが多い.

<生体写真>
オスの生体写真

オスの生体写真

オスの生体写真

オスの生体写真

メスの生体写真

メスの生体写真

メスの生体写真

メスの生体写真

メスの生体写真
▲掲示板「神戸のトンボ広場」投稿者の権兵衛さんからご提供いただきました.