H030.カトリヤンマ Gynacantha japonica
生息環境の写真
生息環境
 かつては,日本の多くの水田が湿田状態であったので,カトリヤンマが多数そこに生息していました.しかし,稲の品種が変わったりして田植えが遅れ,幼虫の成長する5,6月までの期間が乾田化すると,本種はそこでは生活ができないと思われます.条件のよい極めて一部の水田などはで生き残っているようです.不思議なのが,湿地に意外と集まらないことです.ネアカヨシヤンマと同じように湿土中に産卵するのですが,湿地で産卵している姿はあまり見かけません.
水を多く含んだ湿土状の水田.