トンボ歳時記
No.311. オニヤンマ産卵リベンジ(1). 2011.9.18.

この三連休は台風の影響で3日間とも雨という予報でした.ということでトンボ観察の予定は入れていませんでしたが,昨日の予報で,今日は晴れるとのこと.朝起きたら太陽も顔を出していましたので,思いつきで,先週の「ストロボ忘れオニヤンマ産卵」のリベンジに兵庫北部へ行くことにしました.

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▲ネキトンボなどのアカネの産卵していた池.
 2段目:コフキトンボのメス.まだ夏の名残がある.
 3段目:ノシメトンボ.一方で,もう秋のトンボが姿を現している.
 4段目:オオアオイトトンボ.晩秋のトンボさえ出てきている.

現地に着いたら,コフキトンボがぽつんと止まっていました.1ヶ月ほど前はたくさんいたのに,もうほかに姿がありません.夏の終わりがいよいよやってきたという感じです.

さて,オニヤンマはだいたい午後に産卵すると目星をつけているので,近くの池を回ってみました.日当たりのよい明るい池では,まだチョウトンボやショウジョウトンボが頑張っていました.ギンヤンマはまだまだ元気そうに飛んでいます.そんな中にネキトンボが混じって,なわばり飛翔をしていました.やはりここにも秋が入ってきていますね.

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▲明るい池で,ショウジョウトンボに混じって見られたネキトンボ.

そこで,樹林のそばにある池をのぞいてみました.大当たり! ネキトンボ2,3ペアが産卵しているではありませんか.

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▲ネキトンボの産卵.

ネキトンボの産卵は,この3年間の観察で接近遭遇したのは1回ありましたが,まだカメラになれていないときで,ブレが多く入った写真になっていました.アカトンボにはたくさん出会いましたが,意外なことにネキトンボだけまだ十分な接近遭遇せずに残っています.それに出会えたので,この秋の宿題が早くも片付いてしまいました.こういう嬉しい出会いがあると元気が出てきます.ここのネキトンボは,多くのペアが,終盤にメスを放し,警護つきの単独産卵に移行しました.

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▲単独産卵へ移行するネキトンボ.
 上から,連結状態,メスを放す,警護中,単独産卵(卵塊が見える),打水直後.

池の岸では,先週と同じように,ナツアカネが連結打空産卵を行っていました.

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▲ナツアカネの連結打空産卵.

アカトンボたちの観察はこれくらいにして,オニヤンマの産卵リベンジに向かいました.

......(2)へ続く.