トンボ歳時記
No.201. 兵庫県北部の調査 Part.2. 2010.9.5.

どうも当てがはずれっぱなしなので,最後は,水があるだろうと思われる池に行きました.

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▲現地のようす.やはりかなり水位が下がっている.

この池は日当たりが悪いので,ストロボを使った撮影になります.スピードライトがないので,厳しい撮影になります.まずは岸辺を飛び回るタカネトンボをねらいました.メスも数回産卵に入ってきました.でもオスがかなりいて,すぐに見つかって,逃げていってしまいます.1度だけ目の前で交尾態になって連れ去られました.

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▲タカネトンボ.
 上・下:産卵に来たメス.
 上は卵を付着させた瞬間で,向きを変えようと頭をひねっている.
 中:パトロールするオス.

池の片隅に生えているヒルムシロ群落では,オオルリボシヤンマがたくさん産卵に来ていました.オスがメスを執拗に追いかけるのはいつもの通りです.

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▲上:メスを追いかけるオス.下:オス3頭がメス2頭を追っている.

たいてい交尾に至りませんが,1回だけ笹原に逃げ込んだメスを追いかけたオスが交尾に成功し,メスが連れ去られるのを目撃しました.兵庫県北部では緑色のメスが多いようです.

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▲緑色のメスの産卵.下は驚いて飛び立ちホバリングしているところ.

水色のメスは途中から入ってきました.神戸ではほとんどこれしかいないので,見慣れているのではありますが,色は水色の方がきれいですね.

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▲水色メスの産卵.上は産卵場所に止まる直前のメスのホバリング.

今日は何とかタカネトンボの写真が撮れたのでよかったです.やはりきれいに撮ろうと思うと,スピードライトが欲しいですね.