記事一覧

タイリクアカネの産卵活動 /2009.11.7., a.m.

今日は土曜日でよい天気だったので,元気ならば絶対に日本海側へ飛来種を探しに出かけていたところです.まあ自業自得で仕方ありませんので,神戸市内の近場へ飛来種をちょっぴり期待しながら,出かけてきました.結果は甘くはなく,全く飛来種は見つかりませんでした.しかし,成果は少しだけあって,タイリクアカネの産卵が間近で見られたことと,神戸市内で初めてキトンボの写真を撮ることができました.

ファイル 124-1.jpg
▲今日の観察池.

今日の観察地は海岸からは離れている場所で,山裾の台地状の所にある池です.タイリクアカネはたくさんいて,海岸近くを好むという定説は少し書き換える必要があるように感じました.これは2,3年前,明石や加古川でタイリクアカネを見たときにも感じたことで,平地が好きなことは間違いないようですが,海岸線からかなり離れたところでも繁殖活動をしています.

ファイル 124-2.jpg
▲タイリクアカネの交尾.

交尾は11時頃から見られ始めました.3週間ほど前には10時頃に交尾が見られ始めたので,約1時間遅れています.季節が進んでいるせいでしょうか.交尾が観察され始めるとすぐに産卵のカップルが池に現れました.

ファイル 124-3.jpg
▲タイリクアカネの産卵.連結打水産卵である.

今日は風もなく,岸辺近くで産卵をしていましたので,写真撮影には都合がよかったです.でもなかなか敏感で近づくことは困難を極めました.結局待ちかまえて,近づくのを待って撮影したものだけが「近くで撮れた写真」となりました.

ファイル 124-4.jpg
▲浅い,水中に何もない,レキ質の所に産卵する.

タイリクアカネは,写真のようにレキ質の底がむき出しになっているような場所に産卵を行います.卵や幼虫ともに,水生植物がないような場所に適応しているのかもしれません.学校のプールによく産卵に訪れることも,こういった適応性があるからでしょう.コノシメトンボもよく似たところに産卵することがあります.コノシメは今日も2ペアほどが産卵をしていました.


さて,この池にはキトンボが2,3頭来ていて,神戸市内で初めてキトンボの写真を撮ることができました.この地域は昔からキトンボの記録が結構ある地域です.

ファイル 124-5.jpg
▲キトンボ,リスアカネ,コノシメトンボ,マユタテアカネ,シオカラトンボ.

キトンボの他には,マユタテアカネ,オオキトンボ,リスアカネ,コノシメトンボ,シオカラトンボ,アジアイトトンボが見られました.アキアカネも混じっていたように思いましたが,確認はとれませんでした.だんだんとトンボたちの姿も老熟の様相が見え始めてきています.あと一月余りでしょうか.....