デジタルトンボ図鑑
ウミアカトンボ Macrodiplax cora (Brauer, 1867)
ウミアカトンボ:♂,沖縄県南大東島.♀,沖縄県南大東島
♂,1994.7.31.(左),♀,1994.7.31.(右)./ スケール:1.0cm. 177% on 150ppi.
<分類学的位置>
 トンボ目 Order Odonata
 トンボ科 Family Libellulidae
 ウミアカトンボ属 Genus Macrodiplax

<分布> 
 小笠原諸島の父島,向島,南北大東島,沖縄本島,久米島,宮古島,池間島,伊良部島,水納島,石垣島,西表島,小浜島,波照間島,与那国島に分布する.宮古島(尾園他,2007)や南北大東島(杉村他,1999)では定着していると考えられている.海外では,台湾,中国南部から西へアフリカ東部に至る地域,南はフィリピンからパプアニューギニアに至る地域の,非常に広い範囲に分布している.

<特記事項>
 翅脈が他のトンボ科各種に比べて荒く,別の科を創設してそれに属させるべきと考えている研究者もいる.♂は全身が赤くなり,胸側の黒条もどことなくナツアカネ Sympetrum darwinianum を連想させるが,.本種は腹部背面の正中線に沿って黒条が走っているし,また翅脈が赤い.南大東島では,海に向かう斜面の草の茎上に水平に止まっている.

<生体写真>
オスの生体写真

メスの生体写真