神戸のトンボ広場の記録

 オニヤンマの羽化  RONNIE  2018年6月22日(金) 17:16

市内の山に行くと、羽化したばかりの未熟なオニヤンマを見つけました。
残念ながら写真を撮る前に逃げられましたが、近くを探すと羽化殻が6頭ありました。
例年よりも羽化の時期が早いように思います。
いよいよ夏のトンボの季節になりました。

 今はトンボの端境期  管理者  2018年6月22日(金) 19:43

ここのところ,トンボが端境期なのか,トンボ科のチョウトンボやオオシオカラトンボなど夏のトンボ以外はとても目につく数が少ない気がしています.アカトンボの羽化もまだ数が少ないようです.7月になるとヤンマなどが目につくようになってくると思います.今は樹林などに隠れているのでしょうね.蝉の鳴き声とともに夏に入る気がしています.また忙しくなりそうです.

私は未だにヤマサナエの産卵にこだわって観察を続けています.今日もメスは降りてきたのを見ましたが産卵はしませんでした.

それではまた.

神戸のトンボ広場の記録

 ありがとうございました。  toranosanta  2018年6月15日(金) 16:02

詳細な説明ありがとうございました。添付いただいた写真はヒラサナエ♀がヨツメトビゲラを食べながら糞をしているところで良いですか。
いつも食べているところばかり気になっていましたが糞をしながら食べている場合もあるのですね。過去から撮りためた写真をもう一度見直してみます。

 はいそうだと思います  管理者  2018年6月16日(土) 7:57

トビケラの名前は詳しくは知りませんが,トンボはヒラサナエです.

では.

神戸のトンボ広場の記録

 トンボの排泄器は何処にあるのですか。  toranosanta  2018年6月14日(木) 15:30

アオモンイトトンボなど獰猛で添付写真のように交尾していてもトンボを食べている姿をよく見かけます。肉食ですから排泄物があると思うのですが排泄器がどこにあるのか、また排泄しているところを見たことがありません。申し訳ないですがご指導よろしくお願いします。

 トンボの排泄器  管理者  2018年6月15日(金) 8:47

ご投稿ありがとうございます.

排泄器という場合,2つの意味があります.一つは代謝によって生じた不要物の排泄器官で,もう一つは不消化物の排泄器官です.おたずねの件は後者だと思いますが,まとめてお話ししておきましょう.

ヒトの場合は,代謝による不要物のうち窒素分は肝臓で尿素に変えられ腎臓から尿として排泄されます.それ以外の分解産物は,やはり肝臓で処理され,胆汁に混じって十二指腸に放出され,便といっしょに排出されます.ではトンボをはじめとした昆虫はどうなっているかというと,まず昆虫は開放血管系ですので血管ではなく体腔液となって様々の物質が体中を循環しています.代謝産物も体腔液中に溶けており,不要物は体腔中に広がっているマルピーギ小体によってこしとられます.マルピーギ小体は糸のような細い管がたくさん枝分かれしたような形態をしており,それによって表面積を大きくして効率よく不要物をこしとるようになっています.窒素分は,ヒトと違って尿酸という形に変化させられます.尿酸は水にほとんど溶けず固体です.

添付した図版を見ていただくと分かりますが,マルピーギ小体は中腸と回腸の境目部分につながっていて,こしだされた不要物は腸に入ることになります.

一方食べたものの不消化物は口,胃を通り,中腸から回腸,直腸を経て,肛門から排泄されます.マルピーギ小体から送られてきた不要物もこれと一緒になって排出されます.尿酸は固体ですから,排出されるものはベタベタすることはなく,乾燥した糞となって放出されます(2枚目の写真).

ヒトに例えると,尿管が直腸に開いていて,便と尿が同じ場所(肛門)から出るという感じのしくみになっているといえます.鳥類やは虫類ではまさにこのようなしくみになっていて,総排泄腔と呼んでいます.ヒトも胎児期には鳥やは虫類と同じになっていますが,後に出口が分離します.

以上,一言で言いますと,トンボの排泄口は,腹部第10節先端の,肛門です.

それでは失礼します.

神戸のトンボ広場の記録

 鑑別方法を教えてください  RONNIE  2018年6月10日(日) 21:32

ヤマサナエとキイロサナエの鑑別方法についての質問です。

本を見るとヤマサナエでは翅胸側面中央にある黒色条が完全につながっていてキイロサナエでは途中で切れる傾向が強いとあります。
この意味はわかるのですが、これだけで鑑別できない場合、ヤマサナエのオスの場合は、尾部上付属器が下付属器と同じ長さで、生殖後鉤の先端が角ばった鉤形である・・・。
キイロサナエのオスでは、尾部上付属器の先端が斜めに断ち切れ、下付属器よりも短く、生殖後鉤の先端が細く尖り弧状に内側に曲がる・・・とあります。

どういう事か写真を見てもよくわからないのですが、教えていただけますでしょうか。
トンボをよくご存じの方々にとっては素人の質問で申し訳ないのですが。
よろしくお願いします。
写真はヤマサナエのオスだと思います。

 初めのうちは難しいですね  管理者  2018年6月11日(月) 15:25

ご投稿ありがとうございます.

ヤマサナエとキイロサナエは初めのうちは難しいですね.見慣れてくると,双子でも人間は見分けがつくそうですが,ヤマサナエとキイロサナエも,ぱっと見たら分かるようになります.写真1枚目と2枚目にぱっと見た時の印象の違いを説明しておきました.ただ,これは当てにならない部分もあります.例えば,キイロサナエでは胸側の第一黒条が途中で切れるということですが,これはヤマサナエでも切れている個体があります.また,ほとんどのキイロサナエはこれが切れていませんから,当てになりません.その他も印象程度です.

正確には,写真3枚目のように,生殖後鈎の形態で判別するのが一番確実です.かなり違う形をしているでしょう? 尾部付属器の上下の長さの違いもかなり正確に判別できる点です.

したがって,貴兄の写真は,ヤマサナエということになります.

慣れるまで実物をたくさん見るしかありませんが,現在はキイロサナエがうんと減っていますから,それも難しいかもしれません.


それでは今後も経験を積んでいってください.

それでは.

 お礼  RONNIE  2018年6月11日(月) 17:04

今回も写真で非常にわかりやすくご説明いただき誠にありがとうございました。
このように私の疑問を丁寧に教えていただける掲示板は本当にありがたいです。
今後ともよろしくお願いいたします。

神戸のトンボ広場の記録

 見合い不成立  権兵衛  2018年6月6日(水) 23:47

6月3日、アオハダトンボの産卵や、オスの追尾戦が落ち着くと、ミヤマカワトンボのメスが姿を現しました(画像1)。
すると、何処で見ていたのか、オスも姿を現しました(画像2、画像3)。
見合いが始まるのかと、眺めていましたが、メスにその気がなかったようでした。
メスが離れ、しばらくすると、オスが言い寄る。すると、雌が離れる。
そんなことを何回も繰り返していました。

そんな様子を40分も眺めていたのですが、雌がちょっと離れた(画像4)ので、私の方も諦めました。
15分ほどして、覗いてみると、雌雄の距離は離れたままでした。

https://www.odonata.jp/archives/2010/20100804.html
神戸のトンボ/トンボ歳時記 アーカイヴ/ 20100804
「No.183. エゾトンボ類とミヤマカワトンボの探索. 2010.8.4.」にあるような光景を期待していたのですが、残念ながらだめでした。

ミヤマカワトンボの見合いは初めて見ました。成立するときは、メスが数十分もじらすことなく成立するものなのでしょうか。

ところで、Webの天気情報で、「梅雨入り 近畿、東海、関東甲信で続々」。と、ありました。
先日までの30℃は湿度が低かったので大丈夫でしたが、これからの30℃は辛いものがあります。




 ミヤマカワトンボの繁殖活動  管理者  2018年6月7日(木) 5:36

ご投稿ありがとうございます.

ミヤマカワトンボの繁殖活動は,私は意外と見る機会が少ないですね.どこにでもいるトンボなので,いつでもいいや,といった気になりやすいこともあるかもしれません.

観察のポイントは二つあります.一つは,アオハダトンボでもそうですが,時間を選ぶことです.私の経験では,お昼ころから繁殖活動を始めるようです.それまでは,全然その気配もないことが多いです.もう一つは,カワトンボのようにオスメスが繁殖場所で同所的に生活しているトンボでは,産卵意欲のあるメスを見つけることがポイントになります.

産卵意欲のあるメスは,自分からオスに近づいてきたり,オスが近づいても逃げません.時にはオスに見つからず(あるいは見つけられず),単独で産卵を開始しているメスもいます.こういったメスを見つけると,繁殖行動の観察はかなり可能性が高くなります.

メスが逃げ回っている場合は,メスにその気がないのでしょうね.こういったときでも交尾は成立することがありますが,それは,オスメスの生理的状態の微妙な違いなのでしょう.また観察を続けてください.

それでは失礼します.

 コオニヤンマの羽化殻探し  権兵衛  2018年6月7日(木) 18:59

時間選びと、メス選び。勉強になります。
6月3日は、時間的にもう少し待っていると、繁殖活動が見られたのかも知れませんね。ミヤマカワトンボに限らず、アオハダトンボも産卵ポイントでひたすらにメスを待っていましたから。
ご教示をありがとうございました。

ところで、6月2日は、山地の沢遊びで、コオニヤンマを見てきました。画像は、スジグロチロチョウにかぶりつくオス(画像1)と、なんとなく路上にとまるメス(画像2)です。
そこで、6月3日は、この川でも羽化が始まっているのだろうなと思い、確認に寄りました。確認といっても、羽化殻探しですが。
流れ沿いを歩き始めた途端に、足元の草むらから、1匹飛び立ちました。羽化殻よりも先に、羽化したてが見つかりました。眼で追うと、近くの樹にとまったので、証拠撮影(画像3)。
流れに戻り、飛び立った辺りを覗き込むと羽化殻も発見できました(画像4)。
アオハダトンボの産卵や、ミヤマカワトンボの見合いは、羽化殻探しの余禄でした。


今日は、広範囲で好天だったようなので、続 トンボ歳時記の新しい記事が読めそうな気がしています。


神戸のトンボ広場の記録

 質問  RONNIE  2018年6月4日(月) 22:33

昨日、山に行くと大きなトンボが旋回していました。
オニヤンマにしては時期が早すぎると思い、捕獲してみるとオオヤマトンボのメスでした。
ただ、帰って図鑑を見ると捕獲したオオヤマトンボの眼の色は緑ではなく黄土色だったのです。
未熟なオオヤマトンボの眼の色は黄土色なのでしょうか?
よろしくお願いします。

 これはコヤマトンボのメスです  管理者  2018年6月5日(火) 6:59

ご投稿ありがとうございます.

まずトンボの種類ですが,これはコヤマトンボのメスです.理由は三角室の下縁部が直線的で,その中に翅脈がないからです.また,腹部の黄色い淡色斑が,上下に切れています.これらはコヤマトンボの特徴です.なおコヤマトンボでは三角室内部に翅脈のある個体も存在します(添付写真3枚目)が,ない場合はコヤマトンボです.4枚目のオオヤマトンボの写真と比べてみてください.

未熟なトンボの複眼が濁ったような色をしているのは普通です.ヤマトンボの仲間は成熟するときれいなグリーンに輝きますが,羽化直後は,濁った黄土色です.つまりこの個体はまだ未熟なんですね.羽化しているコヤマトンボも暗褐色をしています(写真3枚目).

それでは失礼します.

 お礼  RONNIE  2018年6月5日(火) 11:28

今回も丁寧に教えてくださり、誠にありがとうございました。
またもや不正解でした・・・・。

もっともっと細かいところをチェックできるようにならなければなりませんね。

私が山に行くのは、仕事の合間なので、なかなか遠くへは行けませんが、同じ場所でも通っていると、いろんな発見があります。
今後ともよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。

神戸のトンボ広場の記録

 同定お願いします  RONNIE  2018年6月2日(土) 21:10

全部、近所の川で撮りました。
同じ場所です。
今度こそクロイトトンボではないでしょうか。

 残念ながらセスジイトトンボです  管理者  2018年6月3日(日) 19:57

お返事が遅くなって申し訳ありません.

これは両方ともセスジイトトンボです.丸い眼後紋がはっきりと見えます.クロイトトンボは川にも現れますが,元来が池のトンボです.樹林におおわれた池によく現れます.セスジイトトンボは,腹部の体節ごとに水色が目立ちますね.

残りのの区別点は添付画像を見てください.

それでは失礼します.

 お礼  RONNIE  2018年6月3日(日) 23:15

そうでしたか・・・。
ありがとうございました。
なかなか細かいところまで見ないと鑑別は難しいですね。
勉強になりました。
今後ともよろしくお願いいたします。

神戸のトンボ広場の記録

 山の中のホソミオツネントンボ  権兵衛  2018年6月1日(金) 19:36

今までホソミオツネントンボは、1月の越冬中のオスと、10月のメスしか見たことがありません。共に普段の野周りで偶然見ました。
越冬明けの春になり、体色が青色に変わった姿を見てみたいものと思っていました。

5月26日のこと。山地にて、既に初夏ですが、思いがけず、ホソミオツネントンボに出遭いました。
山中の作業道上に9平米ほどのぬかるみがありました。そのぬかるみで、シオヤトンボが1匹飛んでいたので眺め始めました。
作業道を作るために切り崩した山肌からしみ出た水が溜まり、小さな湿地状態になっていたのです。シオヤトンボがメスを待っていたのは明らかでした。

シオヤトンボの記録画像を撮影したら、眼前に水色の糸蜻蛉が2匹いるのが目に付きました。
シオヤトンボに引き続き、こんな山の中のぬかるみに糸蜻蛉がいるのが不思議に思えました。観察をしないという手はないと、観察撮影を始めました。ファインダ越しに、ホソミオツネントンボと思うようになりました。
2匹目のオスを撮り終えないうちに、連結のペアが目に付きました。ファインダを覗くと産卵の最中でした。連結のペアは人目が嫌だったのか、直ぐに、草の陰に隠れてしまいました。

この日は、うす曇りで、明るさが足らなかったです。それでも、眼が慣れると、ぬかるみに生えている草は、何処もかしこもオスのホソミオツネントンボだらけでした。交尾や産卵をしているメスはいないかと見渡しても、オスばかりが目に付きました。
私の位置から、前(正面)見ても、右見ても、そして、左を見てもオスばかりでした。そして、手の届くような場所にも何匹もとまっていました。全てのオスがメスの訪れを待っているように思えました。

画像の中2枚は同一個体。餌を食いながら、腹部の体操をしていました。
右の画像の個体はカメラが数センチに近付いても逃げることはありませんでした。

質問です。山中の狭い湿地状のぬかるみにホソミオツネントンボのオスが多数集まり、草などにとまっていました。集団移動中の休憩(中継)地とも思いましたが、産卵も見たので、繁殖地ではないかと思いました。いかがでしょうか。
それとも、ホソミオツネントンボは移動しながら、あちこちで繁殖活動をするものなのでしょうか。


ホソミオツネントンボを観察中に、シオヤトンボのオスは一時は3匹になりましたが、この場で待機したのは1匹だけでした。作業道の下り道では、シオヤトンボのメスも見かけました。人嫌いのメスでした。
沢筋に下り、一服していると、足元でアサヒナカワトンボが産卵を始めました。オスはヒトが嫌だったのかどこかに去り、残ったメスは流れに浸かった古そうな落枝に産卵をしていました。
山麓に出る前に両脚がつってしまいましたが、処方してもらったばかりの芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)で事なきを得ました。


 ホソミオツネントンボに遭遇できましたね  管理者  2018年6月1日(金) 20:03

ご投稿ありがとうございます.

ホソミオツネントンボは,どちらかというと湿地的環境によく現れます.田植えが終わった水田などにも見られます.成虫越冬性のトンボはだいたいが春に移動して繁殖場所を探します.ですから,一時的な湿地でも集合することがあります.でも来年来るとは限りません.私が今年オツネントンボにまったく出会えなかったようなものですね.毎年出現する池にもまったく姿がなかったですから.

この週末は天気が良さそうですが,来週からこちらは梅雨入りの予報.一番忙しい5月はなんとか乗り切りましたが,6月も結構たくさんのトンボを探さねばなりません.普通種も大切にして(写真は真下から見上げたコシアキトンボ).....お互い楽しみましょう.

それでは.

 遭遇できて嬉しかったです  権兵衛  2018年6月1日(金) 22:32

ご教示ありがとうございます。
2014年1月12日の偶然の出遭いでホソミオツネントンボの存在を知り、それ以来、野周りで5回の春を迎えましたが、成熟して、体色が青色に変わった姿を見ることができませんでした。
初夏ではありますが、山地で成熟したホソミオツネントンボに遭遇できて嬉しかったです。もしも、ぬかるみでメス待ちをしていたシオヤトンボがいなかったら見逃すところでした。

ご教示いただきましたことと、
神戸のトンボ/兵庫県とその近隣のトンボたちリスト/ホソミオツネントンボ
https://www.odonata.jp/01live/Lestidae/Indolestes/peregrinus/index.html
の内容。それと、今回の遭遇。ホソミオツネントンボの繁殖場所の雰囲気が分かったような気がしました。

出遭いを期待しつつ、明日は山地、明後日は野周りの予定です。
5月27日の野周りではコシアキトンボとオオシオカラトンボが出ていました。
今回もお世話になりました。


神戸のトンボ広場の記録

 同定をお願いします  RONNIE  2018年5月25日(金) 20:35

いつもありがとうございます。
また同定をお願いいたします。
ヤマサナエだと思いますが、いかがでしょうか。

 間違いなくヤマサナエです  管理者  2018年5月26日(土) 22:11 修正

ご投稿ありがとうございます.最近連日フィールドに出ていて,お返事が遅くなりました.

写真のトンボはヤマサナエで間違いありません.

もう一つの投稿へ続く

   RONNIE  2018年5月26日(土) 23:58

今回も素人の質問を丁寧に教えてくださり、ありがとうございました。

いつも「トンボ歳時記」を楽しみに読ませていただいております。
写真も綺麗で素晴らしい瞬間を撮られており、すごいの一言で、感心しております。
色んな種類のトンボをアップされていて、どこに行けば見ることができるのだろうと思っています。

 トンボ観察は私にとってのささやかな冒険  管理者  2018年5月27日(日) 7:01

私がトンボ観察を始めたのは18才の時ですから,もうウン十年になります.なかなか見つけにくいトンボを,図鑑の生態記述や文献などの生息地情報を頼りにさがすのが楽しみです.もちろん友人に教えてもらったりした場所もたくさんありますが,その「マクロ」な場所の中で,「ミクロ」な産卵ポイントを探すのがまた楽しみです.がんばってさがしてみてください.見つけたときの喜びは,何物にも代えがたいです.ある意味トンボとの知恵比べですね.一生の趣味になることと存じます.

私のWebページがそういった動機になれば望外の幸せです.

それでは.


 もう一つお願いします  RONNIE  2018年5月25日(金) 20:37

イトトンンボですが、これはクロイトトンボでしょうか。
良い写真がなくてすみません。

 以下の通りです  管理者  2018年5月26日(土) 22:17

左の写真はセスジイトトンボ,右の写真はホソミイトトンボです.クロイトトンボは,いわば,もっと黒いです(写真参照).イトトンボは最初のうちは難しく感じますが,なれてくるとそれほどではありません.アオモンイトトンボとアジアイトトンボのメスが難しく感じられる程度でしょう.区別点は以下のページをご覧ください.

https://www.odonata.jp/03imago/Coenagrionidae/Paracercion/index.html

それでは失礼します.

 お礼  RONNIE  2018年5月27日(日) 0:04

丁寧に教えてくださり、ありがとうございました。

全く外れていました。
私にとってイトトンボは、本当に難しいと思っています。
イトトンボはこれまでノーマークでしたので、これからはもう少し勉強したいと思っています。
今後ともよろしくお願いいたします。
神戸のトンボ広場の記録

 歩くアサヒナカワトンボ  権兵衛  2018年5月17日(木) 23:05

5月12日、山地の細流を遡上中に、小さな段のしぶきを浴びながら歩いているカワトンボがいました(画像左)。オスが、数センチ上を飛んでいたので、産卵でも始まるのかと思い眺め始めました。
オスは去り、カワトンボは全身がしぶきで濡れて、飛ぶことができずに歩いているようでした。歩く姿を見て気付いたのですが、翅が傷んでいるようでした。アサヒナカワトンボの若いメスでした。

眺め続けていると、しぶきの掛からない場所で、ぶら下がりました(画像左から2番目)。ぶら下がったので、濡れた翅を乾かすのかと思っていたら落下してしまいました。拾い上げて、つかまれそうな枝に戻してあげて、眺めていたのですが、再度、落下してしまいました。
以上のことから、飛べなくて、餌も摂っていないので、体力がないのだろうと思いました。

私が水流に足を漬けての観察だったので、右の2枚の画像は、トンボを移動して、私の靴が水に漬からない状態で撮影しました。

質問です。
1.右前脚がありませんでした。基節と、転節らしき物はあるのですが、右前脚が欠損していました。見づらいですが、初めの画像(画像左)時点も右前脚がありませんでした。
羽化失敗でしょうか、それとも羽化後の事故による欠損でしょうか。
2.複眼上部が薄っすらと色付いているので、羽化後、数日が過ぎていると思いました。
いかがでしょうか。
3.翅の状態から、羽化後の乾燥前の事故を想像しました。
羽化の失敗だったのでしょうか、それとも、羽化後の乾燥前の事故。果たして、何だったのでしょうか。
以上、よろしくお願いいたします。


下流で陣取っていたオスが、メス探しの飛行で上流に行ったのを見ていたので、その後、遡上を続けました。が、結構な滑滝が出てきたので諦めて戻りました。
戻りの途中、覗くと、飛べない若いメスは、自力でちょっと移動して、別の枯れ枝につかまっていました。

16日はニホンカワトンボの交尾と産卵を観てきました。目撃した産卵基質は植物でした。
産卵後の行動に疑問があったので、後日、お尋ねします。

ところで、続 トンボ歳時記、「No.586. ダビドサナエの産卵観察.2018.5.17.」拝読いたしました。克明なダビドサナエの産卵の様子勉強になりました。
ロケーションは異なりますが、続 トンボ歳時記は、トンボ観察のヒントが沢山盛り込まれているので、いつも楽しみにしております。

 原因不明です.  管理者  2018年5月18日(金) 21:25

ご投稿ありがとうございました.

ご質問の件ですが,こうなった結果の原因を,写真だけから判断するのは不可能ですね.一般に原因は何であれ,羽化失敗したのを羽化不全と呼んでいます.羽化不全ではなく,羽化中の事故による場合は羽化不全とは言いません.この場合の翅がくしゃくしゃになっている原因はどちらかは分かりません.例えば添付したような場合は,片方の翅がまったく伸びていないので羽化不全の可能性が高いです.

この個体は,羽化当日でしょう.時間が経った複眼には見えません.

以上今日はお答えになりませんでしたね.

それから,ダビドサナエありがとうございました.

それでは.

 今日も沢遊び  権兵衛  2018年5月19日(土) 22:58

ご教示ありがとうございます。
確かに、画像のアサヒナカワトンボの前脚や翅の状態、羽化時から継続観察でもしていない限り、因果関係は判らないと思いました。
複眼の様子から「羽化当日」と判っただけでも勉強になりました。
お世話になりました。

ところで、本日も沢遊びに行ってきました。5月12日とは違う沢です。
北西風が強いとの予報でしたので、沢沿いなら周りの尾根が風を遮ってくれるだろう。と、目論んで出かけました。
沢筋も、下流から、上流から、と、限なく風が吹いていました。風のためか、目に付いたトンボの数は少なかったです。
本日の沢は、前回は5月6日に入谷しました。前回に引き続きヤマサナエが出迎えてくれたのですが、葉の影で全身が撮れませんでした。それから1時間以上撮影の成果はありませんでした。
沢の日陰にゆっくりと飛ぶトンボは目撃するのですが、ことごとく撮り逃がしてしまいました。
鳥のキセキレイが撮ってくれと言わんばかりに姿を現すので、時々撮りました。夏羽の黄色がきれいでした。
その後、ヤマサナエも撮れ、更に、ムカシヤンマも撮って来ました。ムカシヤンマは結構なご馳走を食っていました。食後は私にもとまりました。
右の画像がトンボでないのですがご容赦ください。

明日は、南東風とのことなので野周りです。