トンボ歳時記
No.233. 晩秋のトンボ生き残り調査(3). 2010.12.19.

今日は朝方,天気予報とちがって曇っていたので,だめかなと思っていましたが,昼前から快晴状態になり,定点へ,トンボの生き残りを捜しに出かけました.

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▲池はすっかり冬景色.

農道に沿ってずっと探していきましたが,マユタテアカネはもう全くすがたを見ることができませんでした.キトンボの姿もなく,池の畔を歩いてみましたら,まだ水際でなわばりをはっているオスがいました.

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▲キトンボのオス.水際で静止してなわばりを形成している.

時々水際を飛んだりしていましたが,近づこうとしたら,遠くへ行ってしまいました.トンボの数が減ると,本当に敏感に人影などに反応するようになります.しばらく探しましたがもうこれ以上見つかりませんので帰ろうと思いましたところ,キトンボのオスが農道の横の落ち葉に止まっていました.

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▲キトンボのオス.落ち葉に止まって,弱々しく飛んでまた止まった.

これが先に水辺から逃げた個体かどうかは分かりません.この場所もいよいよトンボが姿を消す時期が近づいたように感じます.