トンボ歳時記
No.226. まだまだ頑張るトンボたち. 2010.11.20 (3).

さて,太陽の力はまだまだ残っていて,もう少し観察が続けられそうです.カトリヤンマの産卵をかすかに期待して,加東市の水田へ出かけました.

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▲観察地の水田.

まあ,カトリは無理でしたが,ここでは,ナツアカネがまだたくさん生き残っており,交尾や産卵も行っていました.

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▲ナツアカネの交尾と産卵.

先日の11月7日の産卵でも,ナツアカネとしては結構遅い産卵だと思っていましたが,個人観察的には記録更新でした.刈り取りが終わった水田での産卵というのも,稲穂が実る水田での産卵とちがって,何となくわびしさがあっていいものです.ナツアカネファンのえこひいきでしょうかね.

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▲近くの池の風景.ちなみに,以下の観察の池ではない.

さて,最後に,ヒメアカネを探しに行くことにしました.これも結構遅くまで生き残っているトンボです.池の写真を撮り忘れたので関係ない近くの池の写真を載せておきました.今日はこの池の畔にはキトンボはいませんでした.いつもはいるのですが...

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▲ヒメアカネ.なにか小昆虫を見つけて,摂食している.

ヒメアカネはオスが1頭だけ見られました.池では,ヒメアカネよりオオアオイトトンボが産卵を行っている場面に遭遇しました.今年は,去年出会えなかったシーンに偶然よく出会います.オオアオイトトンボは2度目になりますね.

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▲オオアオイトトンボの産卵.

低木に産卵をしていたため,撮影は非常に楽でした.

今日は,5種のトンボの産卵に遭遇し,まだまだ秋まっ盛りというより,トンボたちの最後のがんばりを見たような気がします.いい一日でした.