トンボ歳時記
No.083. オジロサナエの観察. 2009.7.18.

今日も先週に引き続き,オジロサナエやヒメサナエを見に行きました.あいにくの曇り空で成果はかんばしくなく,ヒメサナエは産卵に来ず,オジロサナエも1日粘って3回の産卵でした.

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▲オジロサナエのオス.日が射すと,さっと舞い降りてくる.

今日はオスが結構たくさん現れました.日が射すと,樹上から降りてきて,多いときには3頭が入り乱れて追いかけ合いをしていました.

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▲オジロサナエのメス.産卵に来たのではなく,たまたま通りかかった個体.

そんな中,1頭のオスが,飛んだ瞬間にアブに捕まってしまいました.アブの肢は頑丈で,逆エビのように反った形で押さえ込まれてしまっています.可憐なオジロサナエはひとたまりもなかったようです.こうやって日一頭と数を減らしていくのです.

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▲アブに抱え込まれたオジロサナエのオス.

今日は産卵をビデオで撮影することが目的だったので,写真はありません.ビデオから落としたものを最後に2枚.左側の写真のメス,産卵に来たところをオスに気づかれたのですが,じっとしています.オスは気がつかないのでしょうか!?

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▲左:メスのすぐ横に止まったオス.右:メスが動いたら突然つかみかかった.

このオスは,しばらくして飛び立ち,近くに止まりました.そして,メスが産卵行動を再開したとたん,連結体になろうとつかみかかりましたが,メスが応じず,結局叶いませんでした.

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▲産卵環境.オスが静止している.メスも同じようなところに来て産卵を行う.