トンボノート
No.817. アキアカネは増えたか? 2021.11.7.

先日,アキアカネが帰ってきていたので,今日はその数が増えているかどうかを見に行ってきました.アキアカネはいましたが,数が増えている感じはせず,タイリクアカネに混じって活動している状況でした.昨日も晴天だったので,アキアカネに限らず,今日は産卵活動はあまり活発ではありませんでした.おまけに風が強く,目の前で産卵してくれたのはオオキトンボだけでした.

まず池に着いて,周囲を歩いてトンボの集まり具合を見ました.いちばん多かったのはオオキトンボでした.だいぶん腹部が茶色になっていました.



▲オオキトンボのオス.腹部がだいぶん茶色くなってきた.

▲草むらで休むオオキトンボのメス.

メスも草むらに止まっていましたが,翅の後縁が破れ,おそらくこれはビークマークでしょうで.鳥が産卵ペアをねらっているのです.

これ以外には,いつものトンボたちがいました.ノシメトンボだけは姿を消していました.今年はもうダメでしょうね.数はタイリクアカネが一番多かったようです.

▲タイリクアカネの交尾.

▲アキアカネの交尾.

▲マユタテアカネのオス.

▲ナツアカネのオス.

▲リスアカネのオス.

池をひとまわりして,スタート地点で座っていると,オオキトンボが目の前に産卵にやって来ました.今日はオートフォーカスでねらってみました.背景が単純だからか,ピントがたくさん来ていました.打泥して飛び上がるところの連続動作です.







▲打泥直前から産卵後の上昇まで連続動作.1/6秒間隔.

面白そうなので,打泥から上昇までを一つに合成してみました.

▲打泥してから上昇するまでの連続.1/6秒間隔.

今日も目の前で産卵が堪能できました.しかしオオキトンボばかりですね.この池では現在最普通種です.



▲産卵するオオキトンボ.下はメスに焦点を当てた.

ということで,前回とほとんど変わらない状態でした.若干各種の個体数は減ったように感じました.鳥が食っているのでしょうか?