トンボノート
No.719. スナアカネを探しに.2019.10.23.

今年は,なかなか天候のかげんで見に行くことができなかった,スナアカネを探しに行きました.9:00少し前に現地に着きましたが,トンボがほとんどいません.周辺で摂食しているかと思い,まわりも探し回りましたが,姿がありません. 日は暖かいのに?  でも,10:00を過ぎるまで待つと,どこから出てきたのか,タイリクアカネやスナアカネが出てきました.こちらが想像しているより遠いところにねぐらがあるようです.

▲スナアカネのオス.今年もやって来ていました.
▲じっとしていなくてすぐに飛び,別のところに止まる.
▲少し離れたところにもう1頭スナアカネのオスがいました.
▲いくら探しても,今日は2頭だけしか飛来していないようだ.

スナアカネをよく観察していると,10:00を過ぎたあたりから,水面上をホバリングを交えながらビュンビュン飛び回っています.そして,タイリクアカネが開水面で産卵を始めると,それに近づいてちょっかいをかけていました.

▲水面上をホバリングしながら飛んでいるスナアカネ.
▲タイリクアカネの産卵ペア(下)に近づくスナアカネのオス(上).

タイリクアカネも例年のごとく,たくさんやって来ていました.10:30ころから産卵を始めました.どこでメスを見つけて交尾しているのかよく分かりませんが,広い池のまん中で産卵をしています.

▲打水した後,かなりの距離飛び上がり水面から離れる.






メスを見つけられなかったオスたちは,池の周囲の石の上に止まってチャンスを待っています.産卵が終わると,メスは池から離れ,少し池から離れたところに生えている木のてっぺんに止まっていました.

▲石の上に止まるタイリクアカネのオス.
▲産卵を終えたメスだと思われる.池から離れた木のてっぺんに止まっているタイリクアカネ.
▲木の先に止まっているタイリクアカネのオスも見られた.

今日はこの場所では珍しくネキトンボが複数やって来ていました.ネキトンボも結構移動するようです.産卵までやっていました.

▲池の上でホバリングしているネキトンボのオス.


▲タイリクアカネと同じように開水面で産卵するネキトンボのペア.
▲ネキトンボの静止.

これら以外には,アカトンボではコノシメトンボが1頭,そしてシオカラトンボがまだ頑張っていました.写真はありませんが,ギンヤンマが3頭,アオモンイトトンボが1頭飛んでいました.ギンヤンマは,例によって,産卵しているアカネ属をねらっているように見えました.

▲コノシメトンボのオス.タイリクアカネとよくいっしょに見られる.
▲10月後半だというのによく頑張っているシオカラトンボのメス.

兵庫県北部へも飛来種のアカトンボを見に行きたいのですが,なんかずーっと北部は天気が芳しくありません.次は晴れたら北部へ行ってみたいです.