|
神戸市では古く1930年に,戸澤信義氏が鷲林寺(しゅうりんじ)および御影付近という記録地をあげています.それ以後全然発見されていませんでしたが,1996年に神戸市環境局の渓流調査で幼虫が発見されました.
本種は春早くに現れ,夏がくる前には姿を消してしまいます.生きた化石といわれるトンボで,源流域の林の中で暮らしています.水辺のフキやジャゴケに産卵を行います.幼虫は5〜8年も水の中で暮らすと言われています.神戸市の生息地は,わずが100mほどの流程で,それより上流や下流はよく水が伏流し,幼虫で長期間水の中で暮らすムカシトンボは生育を全うすることができず,結局この100mほどが唯一の生息地になっています.そういう理由で神戸市では絶滅危惧種になっています.
|