神戸のトンボたち
K019. モートンイトトンボ Mortonagrion selenion
メスの産卵行動.2005.6.19.,神戸市北区.
メスの産卵行動.2005.6.19.,神戸市北区./神戸市RDB:
 神戸市に生息するイトトンボの中ではもっとも小さい湿地の生活者です.市内の記録は,北区,西区,垂水区,灘区にあります.
 北区では,もっとも数の多いのが6月ころで,その時は少し伸びた湿田の稲の間を,たくさんのオスメスが飛んでいるのが観察できました.その後成虫が見られる期間が短いのですが,これは移動するためか寿命なのかはわかりません.過去の記録も5〜6月のものが多いようです.北区,灘区の産地では,昔ながらの環境が残されていますので,現在でもよく探せば少数は見つかると思います.過去には西区や垂水区などの平地にもいたようですが,こちらは市街地やほ場整備された農地になっていて,現在ではおそらく消滅してしまっているでしょう.