ビデオによる生態紹介
トラフトンボの観察 −交尾から産卵まで−
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H061. トラフトンボ Epitheca marginata 
 トラフトンボは,兵庫県下の春の代表的なトンボです.4月中旬ころから羽化し,4月下旬には成熟したトンボたちが繁殖活動を始めています.トラフトンボの産卵はちょっと変わっています.交尾した後,メスは腹端に赤褐色の大きな卵塊を形成し,それを水面にこすりつけるようにして放卵します.放たれた卵は直ちに水を吸って,まるでカエルの卵のようにゼリー状の物質に包まれた状態に変化します.放卵する場所を事前に確かめるような動作が見られ,ほぼ間違いなく水面下にその卵が絡みつくような沈積物が存在しています.水が透明できれいな池でないとこういったことはできませんね.
動画がうまく動かないときはこちらをどうぞ→ YouTube トラフトンボの観察.2016.5.1.